2020年8月1日土曜日

[ToME4]Tales of Maj'Eyalの話

ゲームの始め方だけ一番先に書いておく。
お前はこのゲームを遊ぶべきだからだ。

1. インストールと日本語化
  基本無料。下記wikiから公式サイトに飛び、
  本体と日本語化アドオンを入手する。このwikiには今後も世話になる。
  FAQに日本語化の手順が書いてあるが、
日本語化の最新情報は、本スレ>>4辺りが参考になります。
  この文章は無視しろ。俺が試したらゲームが起動しなくなった。
  ただアドオンフォルダに放り込めば良い。
  どうしても分からなければ英語のまま遊ぶかsteam版を買え。
  翻訳しなくてもDiablo2を英語版で遊んでた人なら余裕、くらいのレベルだ。

2. 1stキャラの作成とUI調整
  まずはキャラ作成だが、お前にはBerserkerが向いている。
  下記ビルドガイドを参考にキャラを作成しろ。
  ビルドガイド著者による解説動画もある。
  ただしこの動画はバージョンが少し古い点に注意すること。
  現行バージョンでは開幕でLast Hope/最後の希望の都に行っても
  Tier3装備は売ってない。

3. Steam版導入にあたって
  このゲームが気に入って課金要素を導入したくなった場合、
  Steam版を導入するのが手っ取り早い。
  セールもあるし、日本語化もワークショップでサブスクライブするだけだ。
  各種データはwindowsのユーザーフォルダに保存されている為、
  セーブデータやUI設定は当たり前の如く引き継がれる(というか共有している)。

4. 課金要素要る?
  拡張DLCは興味が湧いてからで良い。
  Steam版購入者特典は極論どうでも良い。
  セール頻度や値引率が好意的で書いやすい環境ではある。
  俺は購入者特典が気になったので買ったけど、
  今思うに別に無料版でも事足りた。
  ただどうせその内拡張DLCに手を出す事になるだろうし、
  値段の割にどっぷりハマって遊び過ぎてるので全く後悔していない。

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リリースからそれなりに月日が経ったゲームだ。
俺はこのゲームをウィッシュリストに入れていたが、
膨らみ過ぎたリストを整理していた時にどういうゲームだったかを忘れて
削除してしまっていた。
5chであるニッチなゲームのスレを追っている時、
ふとTales of Maj'Eyalのプレイヤーが話題に参加した。
はてこんなスレにやってくる奴が遊ぶゲームとはとググったら
「これウィッシュリストに入れてた奴だバナーに見覚えがある」と気付いた。
(無意識にバナーと表現したがこれは今のご時世で通じるのだろうか。)

興味が湧いたので早速探りを入れた所、
これはどう見ても俺好みのジャンルなのではと感じた。
そして始めてみたらまんまとどっぷりハマってしまった。

ゲームの骨格はEronaに似ている。
つまりフィールドが存在するローグライクで、
フィールドの形は固定だが各ダンジョンはランダム生成だ。

だがゲーム性はハクスラそのものだ。
 ・空腹度は存在しない(好きなだけ足踏みしてHP回復良い)
 ・消耗品は存在しない
  →ポーション的なアイテムはクールダウン制になっている
  →消費する事で永続効果を得るアイテムはある
 ・キャラビルドが非常に重要
  →クラス毎に与えられたツリーに
   上手くポイントを振ってビルドを構築する必要がある
  →ゲーム序中盤が一番キツイので立ち上がりの安定感も重要
   →ぶっちゃけ後半はぼくのかんがえたさいきょうのビルド発表会。
    お前の自慢の英雄がこれでもかというくらい大暴れして
    あらゆる強敵を圧倒する。
    俺の初クリア時は自キャラの余りの強さにドン引きした。

するとどのような化学反応が起こるか?
 ・風来のシレン本編の様に(予測し得る)環境の変化への対応力が問われる
 ・完成したキャラでエンドコンテンツに挑むゲームではない
  →ビルド完成までの過程の楽しさがしっかり取り込まれている
 ・頻繁に背筋が凍る場面が訪れるが、ターン制なので判断を待ってくれる
  →シレンなら用意しておいた消耗アイテムの出番だろう
  →ToME4ではお前の自慢のビルドが本領を発揮する時だ
   お前が作ったキャラを信じてオールインしろ
   上手く行かず負けたらすぐニューゲームしろ。
   次はそれに対応できるようにビルドしろ。アイツを絶対に許すな。
   →ハクスラをわざとターン制のローグライクで作った功績は大きい。
    特に空腹度を削除して好きなだけ休息出来るようにしたのが凄い。
    この意味がわかるか?
    お前は幾らでも万全の状態で敵に当たれる。
    だがそうすれば実プレイ時間は掛かる。
    製作者はそういう方面でバランスを取る事にしたのだ。
    最も自動探索などの洗練されたUIにより、プレイは非常に快適だ。
    余りにも快適故に頭を使う場面だけが次々と提供される為、
    非常に中毒性が高い。
    何なら今思いついた新キャラを遊びたいので
    今のキャラが不慮の事故で死んで欲しい。
    それくらい遊びのサイクルの周りが早い。

最後の項目で熱くなって書き過ぎた。

このゲームはローグライクとハクスラの融合を考えて作られたのだと思う。
異なるジャンルの融合はクリエイターなら誰でも考えることだが、
その際のバランス調整は非常に難しい。ToME4はそれに成功した。
バランスが上手く取れれば、確かのこの両ジャンルの相性は最高だ。

名作RPGのRTA動画を見たことがあるだろうか?
DQ3(FC版、SFC版どちらも)やダークソウルなどが有名だ。
これらは可能な限り最速で操作する事は勿論だが、
Lv1からゲームクリアまでのビルド構築が非常に重要だ。
この考え方は奇しくもローグライクに非常に近い。
このテイストの遊び方をローグライクに逆輸入することで、
ビルドを楽しみ、ピンチを楽しみ、ハクスラを楽しむ。
(ただしターン制なのでじっくり考える時間が与えられる)
そういうゲーム性を確立したのがこのTales of Maj'Eyalだ。

グラフィックがチープでアニメーションも無いのはこのゲームにとって幸いだった。
何故ならこのゲームにハマる人種は何もせずに画面を眺めるのが苦手で、
キーを押せば場面が進み、押さなければ永久に待ってくれるのが好きだからだ。
「脳ミソのテンポに合わせてくれる」感覚はたまらなく心地よい。

一応断りを入れておくと筆者の俺は長いカットシーンが流れるゲームも嫌いではない。
それが良質なら、だ。今のところはFF14がそれにあたる。お前らも早く始めろ。

話を戻す。
俺はBerserkerを触ってToME4おもすれーってなった後、
TemporalWardenという運命のクラスと出会い、心酔して、
初めてのゲームクリアを体験した。
この時のカタルシスは上手く表現出来る自信がない。
とにかくこのキャラおもしれー!!ゲームのルール壊し過ぎててヤベー!!と感じた。

余りにもこのクラスが気に入ったのでまた同じクラスを選んだ。
自分なりに考えてwikiのビルドガイドに頼らずにビルド構築をした。
一度クリアすると「どんな要素が必要か?」が分かってくるので
思った以上にその場のノリでポイントを振って楽しんでいる自分に気がついた。

何なんだこのゲームは。俺が遊びたい要素だけを圧縮して詰め込み、
面倒な要素はスッパリ捨ててしまった。

ゲームバランス(=数値調整)は実に上手く行っている。
新キャラを始めて中盤に差し掛かる頃には
自キャラより新キャラの事を考えてしまう程度に。

コイツはちょっとした奇跡のゲームなのではないかと思った。

次回は今プレイ中のTemporalWardenがゲームクリアするか死ぬかしたら
この素晴らしいクラスの攻略記事を書く。覚悟しろ。